僕がアシスタントの頃に思ってたことは、
自分ではなにも決められない不自由さと、
自分では何に関しても、責任を持つことができないという無力さでした。
それが歯痒かったな~。
「なんで俺に任せてくれへんのやろ」
「なんで認めてくれへんのやろ」と、
自分を使ってくれない先輩やオーナーに対して、
よく腹立ててました。
そんな記憶があります。
今考えてみると、
「なんで?なんで?ちょうだい!ちょうだい!」をせがむ
バランスの悪いこどもでした。
今でも、その頃の師匠に
「お前は難しいスタッフやったわ・・・。」とよくいわれます。
普通のつもりだったんですけどね。
アシスタントというのは、
不自由で、無力が原則の立場の人間だから、
当然「自由」を求め、「決定権」を求めます。
今のうちに、どんどん、不自由や自分の無力さを感じて欲しい。
そして、かけるべく時間をかけて、
得るべく自由や決定権を獲得して欲しいなー、と思います。
もうすぐスタイリストに昇る者がおり、
追い抜いたり追い抜かれたりする者がおり、
その先輩達の背中を見ている者がいます。
サロンの形態として、アシスタントが存在する場合、
マクロ的に見るとその光景は常です。
その中でも
続ける者⇔辞める者
理解ろうと努力工夫する者⇔流される者、
結果を出せる者⇔出せない者がいます。
そして、それも常です。
続けてたらいつかはわかるし、出来る。と思います。
でも、続けるってことと、流される(=考えない、動かない、動けない)ってことは
違う気がするなー。
スタイリストになろうとする者
(まあ全員がなりたいって言ってるわけですけど)
自分達が今過ごしているそのアシスタントという時間を大切に記憶して。
いま、君らが見て感じていることは、全部後で思い出すものだから、
結構意外と憶えてるものだから、大切にして欲しいなー。
スタイリストに上がる瞬間の気持ちなんて、
一生のうち、何度も味わえるものじゃないんだから。
みなさんどうぞ大切にしてください。