8月もそろそろ終わりですが
まだまだ暑いですが
我々は毎日が勝負どころです。
急な退職者もあったりして・・・
一人の力ってやっぱり大きい。
穴があいたことは大変だけど
スタッフひとりひとりの意識というか
守備範囲が必然的に広がって
頼もしいところもあります。
今はこの状況でやれるだけやりなさい! と
仕事の神様がおっしゃっているのでしょう。
さて。。。
僕は少し股関節が硬くて、
硬くなると立ち仕事は辛いので
1週間か2週間に一度、
タイ古式のマッサージを受けに行きます。
半年ぐらい気に入って指名している方がいた。
最初通い始めた理由は、
場所が便利だからとか
店の雰囲気が落ち着いてるとか、
フィーリングが合うからとか、
そんな理由だったと思うんだけど、
ここまで長く頻繁に通うようになったのは
股関節が楽になるというのももちろんありますが
その方の施術がね
段々レベル・アップしてゆくからです。
毎回上手くなっていく。
これは 僕に限らず
結構感動的な 通う理由 だと思う。
ひとつのお店に通い続ける理由として
それ以上のモノはないな~。
「練習してるの?」と尋ねると、
「当たり前じゃないですか!」
という答えが返ってきた。
まあ 毎回上手くなってゆくのだから
当たり前のことでしょう。
とてもいい!
とてもいいと思ったので
「ほかの人も上手いけど、
やっぱあなたじゃないと
ここに来る価値ないわ」
というようなニュアンスで伝えた。
喜んではった。
ところが、
その後の数回は
「毎回上手くなる」が無くなった。。
決して下手になっているわけではない。
でも
感動がないのだ。
「毎回上手くなる」が
「毎回上手くならない」になることは
親しみや信頼を失くすには充分だと思った。
毎回発見というか
「・・・おっ!」っていうのがあることが
そこに通い続ける動機になっていたのだ。
とても貴重な体験でした。
僕たち 美容師が仕事をやっている上で
やはり指名を頂くということは
この上ない喜びがあり、励みにもなる。
同時に「認められた!」という達成感も生まれる。
そこに落とし穴がある。
「認められた!」という達成感は
技術者として自信に繋がる大切な感情だけど
それをいつまでも持ち続けるのは、
プロフェッショナルとして自分を高めようとするなら
煩悩である。
認められたのは前回までの結果であって、
今日はまだ認められていないのだ。
その達成感は、
予約表にその名が並んだ瞬間の「よし!」に
とどめておこう。
それをずるずると引きずって
そのお客さまに接したとしたら
それはハッキリいってバカだ。
バカだからもう次の指名はいただけない。
そんな「勘違い君」は
お客さまにとってはとてもうざい。
そんな奴は仕事に向かう姿勢が
根本的に間違ってるのだ。
目の前におられるのは
「今日のお客さま」ですから。
過去ではなく、
「今日の」 仕事に向かう姿勢と
「今日の」結果を
期待しておられるのだ。
PRIVEE が
個人としても店としても
新しくいなければならない理由はそこにある。
そして、その新しさは
お客さまの期待を(ほんのちょっとでも)
超えるものでなければならない。
最新マシンや新薬剤を導入することも
一つの手段ではあるが、
僕らの最大にして最高の資源は
「スタッフ」であるから、
「スタッフ」が新しくならなければ、
店はなんの魅力も発しない。
準備しよう。
トレーニングしよう。
研究しよう。
遊ぼう。
本物に触れよう。
掃除しよう。
1年に1回は行ったことのないところへ行こう。
新聞を読もう。
作品を残そう。
ブログを書こう。
先読みしよう。
そんなことの積み重ねが
毎回上手くなるの裏付けになる。
「今日」のお客さまの期待を
ほんのちょっとでも超える理由になる。