以前 サロンの現場から8カ月ほど
離れていたことがあった。
復帰できて
さぁ、やるで!とハサミを握ったとき
思うように手が動かなかった。
左手が右手に握っているシザーを導いてくれなくて
あれ!?あれれ!?となった。
あの時のぎこちなさというか
歯痒さは 挫折に近いものがあった。
取り戻すのに
1年ぐらいかかった。
取り戻すというか
また一から作り直した
と言ったほうがいいかもしれない。
その時
毎日積み重ねてきたことでも
積み重ねることを止めると
すぐになくなってしまうものなんだなぁ
と思った。
それなりの努力で身につけたものだから
ずーっと自分のものだと思ってしまうと
それはちょっと違いますよ。と思う。
身に付けた技術を使い続け
磨き続けていないと
すぐにどこかに消えてしまう。
今 再度それを痛感している。
「プロがいる空気感」は
毎日続けているという事実がないと
絶対に作りあがらない。
マニュアルや
シミュレーションだけでつくったものは
プロが発する独特の
緊張や安心や期待感が混在している空気感を
醸し出すことはできないと思う。
長い時間のなかで
何度も失敗しながら
必要なものと不必要なものが何なのかが
少しずつ見えてきた。
それは失敗の中で見えてきた。
絶対に必要なものを手離してしまっていたし
不必要なものを大事に抱えていた。
独立して10年間
右肩上がりで進んできたけれど
それが頭打ちして段々下がってきて
心臓が痙攣するほどの危機感に襲われて初めて
大切にして積み上げてきたはずの本当に必要なものを
知らず知らずに手離していたことに気付いた。
2001年にスタートして 干支がひと回りして
我々が立っている場所は
ここであることに間違いはない。
我々は一度は手にしかけたその大切なものを
時間や時代の流れの中で失っている。
人々が気持ちよくなるために必要なものを
今度は MA MAISON PRIVEE DE REVES として
もう一度手に入れにかかろう!
13年目のテーマはV字回復。
合言葉は「サインはV !」 (古い?)
MA MAISON PRIVEE DE REVES