4月
メゾンには2名の新卒者が入社し
一人のアシスタントがスタイリストデビューした。
美容師として自立するには
目の前に起こっている
「なんで?」という問いを
逃がさないことだと思う。
「なんでそうしたの?」
「なんでそうしたいの?」
「なんでそれをするの?」
その問いをなかったことにしてしまうと
ただ指示されたことをマニュアル的にやるだけになるから
その者が行うことはお客さまにとって何の面白味もないものになる。
相手に「なんで?」と尋ねることは
その時点で相手と同等なわけです。
知っているから上じゃない。
なんでか知らないから下じゃない。
知ろうとしないから下になってしまうだけ。
「動く」じゃなくて
「従う」になってしまう。
従業員になってしまう。
奴隷になってしまう。
先輩の奴隷
お客さまの奴隷
自分以外の奴隷
なぜそれをするのか、
なんの目的があってそれをするのかを理解していないと
美容室での仕事はなんの噛みごたえもなくなってしまうし
そんなのは仕事ですらない。
だから、
なんで?という船がきたら
見過ごすのではなく、それに乗ろう。
乗るだけで、自立に近づける。
次のステップとして
なんで?という問いに対しもらった答えが
自分を納得させてくれるものでなかったとしたらどうするか?
そんなことは知らない。
すべてが自分を納得させてくれるとは限らない。
いろんな価値観やタイミングがあるんだからしゃーない。
そこに傷つき始めると
なんで?という成長の船が
あきらめの船に変わる。あきらめの船は
負担も負荷もない代わりに
面白味や楽しみもない。
もしかしたら、問うた相手が
あきらめの船に乗っていたのかもしれないし、
自分が無知だっただけかもしれない。
でもだからといって
自分が(問うことを)あきらめる理由はどこにもない。
あんまり正論を並べるとまた怒られちゃうから
もう言うのやめとくけど、もうちょっとだけ言わして。
一人一人の「なんで?」がメゾンを強く整えていくし
「なんで?」と問うことで相手と対等になり
対等の関係が個人のリーダーシップを育み
個人がリーダーシップを持てば
相手をリスペクトし合えるチームができる。
チームとしてメゾンは本当に「洗濯船」になれる。
ものづくりと 事づくりをつうじ 世界にリスペクトを広げるのだ!