クライアントの「期待」を「信頼」するということ
例えば
美容院に初めて来られるお客さまがおられるとします。
お店、スタイリストの立場からいうと、
その方はクライアントになります。
要は、お金を払うことを前提に
商品を買いに来る人=商品(ヘアスタイル、空間、時間、スタッフ)の発注人です。
美容院で置いている主な商品(ヘアスタイル)は、店頭には並んでいません。
最初にあるのは空間とスタッフです。
そしてカウンセリングが始まります。
そのクライアントはまず何を判断して(感じて)、
次に、何と何と何を判断して(感じて)、そしてどんな風に
そのスタイリストを信頼していく(指名し続ける)ようになるのでしょうか?
というようなことをね、
方法論で考えたり、
教わってきてたと思います。
方法論は必要。知恵として。
でも、方法論が役に立つときは、
本人自身が
立つべき場所に立ったときからでしかないんじゃない?かな?
その「立つべき場所」に立ってないから、
(方法論を)詰め込んでも仕方ないし、
意味がわかんないし、
意味わかんないから楽しくないし、
楽しくないから続かないし、
続かないから
・・・伸びない。
結局、そこまで(立つまで)は、カリキュラムやマニュアルじゃなく、
本人の努力が必要な部分です。
信頼関係がまだ築けていないクライアントの
何を信頼するべきなのか?
期待を持って来られるお客さまの
その期待に「応えよう」という切り口では
追いつかない部分が絶対にある。
その期待に全部応えられるようになるには、
どんなベテランだって難しいと思う。
先ず、
そのクライアントが
どんな想いで Rideauやchambreに来店されるのか、
「わかってるつもり」じゃなくて、想像してみる。
いろんな葛藤、選択、決断をして来店するんだから、クライアントというのは。
そして、来店されて
カウンセリングに入った時
(たとえフレンドリーな優しそうな、要するにこちらがやりやすいような
雰囲気を出されてたとしてもね)、
僕らが想うべきことは、
そのクライアントの期待に応えよう、なんていきなりそんな大それたことじゃなく、
そのクライアントが
どこまで綺麗に、また可愛くなりたいと思っているか、なろうとしているか、
クライアントの、その
「美しくなりたい気持ち」を
スタイリストが「信頼する」こと。・・・が出来るかどうか・・・。
そこなんだと思う。
テクニックも
薬剤知識も
コミュニケーション能力も
そこから始めないと、なにも始まらないんだ。
1.「考え方」×2.熱意×3.能力=実力(結果)
カレのスタッフに熱意の無いスタッフはいない。
天才もいないけど、
能力をつけるための勉強やレッスンをサボっているスタッフもいない。
でも「考え方」の部分では、誰かがどこかで悩んでいます。
でも、そこ大事です。
「考え方」さえプラスな状態なら、
なんとかなると思っています。
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