先日、整形外科の名医と呼ばれる先生の診察を
患者ではなく、第3者として見る機会があった。
新規の患者の診察は3ヵ月待ちだというので、
どんな怖そうな方が出てくるのかと少々ビビっていましたが、
その先生の第一印象は、とても温和な柔らかい感じでした。
せっかくなので、感じたことをメモに取らせていただいた。
その内容はこんな感じでした。
■患者の言う症状をとても注意深く聞く。
■細かいところまで、しっかりと聞く。
■患者が口に出せない症状の形容を、
無理強いせず、導き出す。
■最後まで決めつけない。
■本気。自分の身体全体を使って、調べに調べる。
■わからない時、テキトーなことを決していわない。
■目に見える細かな動き、異常、症状を決して見逃さない。
■ユニークさがある。
■傲慢さが微塵もない。
■親しみやすい言葉遣い。
■患者と一緒に検査結果(レントゲン、MRIなど)を見る。
インタビューをした訳ではないので、
その先生の考え方やポリシーを聞くことはなかったけど、
目に見える表情や姿勢やオーラから、
名医たる所以が理解できた。
本当の「診察」とはこうゆうものかと。
まず先生が開いている。
だから、
患者の心が開く。
理屈ではなく、気持ちが信頼する。
患者の心が閉じていては、見えてこないもの。
気持ちを開かせて初めて見えるものがある。
そこで見えるものが、
普通にやっていては見えないところなのだな~。
と思いました。僭越ながら。
医師と僕ら美容師には「治す」という意味で
通じるものがあるけれど、
美容師の方が、ある意味でサービスに偏っていたり拘ったりしているんじゃないかな~
その「名医」から感じたものは、
サービスではなく、ホスピタリティでした。
本当の意味でのホスピタリティと使命がなければ、
お客さまが期待した以上の
信頼や、安心や、やすらぎはないな。
まして、感動が生まれるわけもない。
技術もセンスも(サービスではなく)、
ホスピタリティ(=相手を喜ばそうとする気持ち)に司られているのだ。
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