誰にでもあるその「日々の気持ちのブレ」を
なんとかみんなで、チームとして「普通」にあわせたい。
前回からの続きです。
これまでも、いくつかやってみました。
まず、ラジオ体操。
CD買ってきて、朝やります。
これは、いいです。体操自体はすごくいいです。
でも、どっちかというと、受動的にすぎる。
それから、理念唱和。
理念は必要です。とても大切なものとして、
これからも持ち続けていきたい。
でも、唱和になると、飽きちゃうのかな?
モチベーションが低い状態のスタッフは、
変な角度からその理念を見つめてしまったり、
違うんだけど、モラルや理念の押し付けと感じてしまったりする。
そして、身体を動かさない。
そこで、1つの方程式みたいなものが、浮かびあがりました。
・全員で同じ時間にできること。
・毎朝できること
・受動的でなく、能動的なことであること。
・頭だけじゃなく、身体も動かせること。
この4つを考えているとき、偶然なんですけど、
「茶道」のことについて書いている記事を読みました。
茶道ってやったことないけどいずれやりたいことのひとつとして
とても興味があるので、読んでいくうち、
次のような、僕の中で腑におちる納得感のある説明に会いました。
茶道というのは「これから死に直面する人たちの心構えなり、
身体のふるまいかたを、
茶道という様式美を通じて、整えるもの」
らしい。そうだったんですか!?
「もともとは、戦場の武士が、
これから死地へ向かうときの「お作法」として
お坊さんであった千利休が成立させたもの」
とも。すごい!
なるほど。なるほど。
そう考えると、サロンワークって「死地へ向かう」というと
大袈裟かもしれないけど、人生を懸けるという意味では、
そんなに遠くない意識かもしれません。
そして、型というか、流れというか、儀式みたいなもので、
心を一定に保つというのは、みんな知らずのうちにやってきてると思います。
ラジオ体操も、理念唱和もいい線いってたんだけど、
それぞれなにかが足らなかった。
人間というのは、
自分の意識だけで、自分をコントロールすることができない生きものだと思うし、
だから、あるべき普通の状態として、
本当の意味で謙虚になれたり、人や今自分の立っている場所に感謝することって、
自分以外の人の力というか、作用がほとんどの人には必要なんじゃないかと思います。
だから、
全員で、毎朝、能動的に、頭と身体をうごかせること
=
「掃除」
これまでも、掃除に関してしっかりしてきた店だと思います。
「いつもきれいね」とか、「行き届いてるね」とか、「新しくできたお店なの?」とか
言っていただくこともあったし、だれも掃除をサボってきたとは思わない。
だけど、マニュアルとしての掃除だけだと絶対に何かに達せない。
だから、もうの1つ視点として、
「様式美としての掃除」を意識してみるのはどうでしょうか?
毎朝全員が、頭と身体を動かして、
お互いがお互いの、「人同士の作用」をもって、
お客さまに感謝の気持ちと自分に対して謙虚なこころをもてる
人として、美容師として「普通」な状態をつくり、
そして、まずは自称ピカピカな状態で1人目のお客さまを迎え入れる。
ね?
店長、
岸君(リドの掃除朝礼番長)
そして・・・スタッフ達!
みんなでいい店つくっていきましょう。